「癒す力は誰にでもある」と、伝えていきたい
突然ですが、私には夢があります。
それは「この世界から、不安や緊張で心を病んでしまう人、その家族を救うこと」です。そのために、家族のためのボディケアスクール" Giving Tree "を通して、スキンシップやコミュニケーションをとることの大切さを、触れること、触れられることで得られる効果を、身体だけでなく、心や脳に作用することなども含め、たくさんの方にお伝えしていきたいと思っております。
ではなぜ、このような夢を持ったのか。
それは大学生の頃、母が若年性アルツハイマーと診断されたことがきっかけでした。その当時はまだ、現在ほど良い薬が出来ておらず(現在も治る薬はありませんが)、とにかく母のためにできることは何か、本やネットで調べ、あらゆるサプリや民間療法等、様々な方法を試していきました。そこで行き着いたのが、少しでも母の不安や緊張をとるために自分にできることとして、手で触れるタッチケアだったのです。今思うとそれは母のためというより、ある意味では何もせずに後悔したくないという自分の想いが満たされたように思います。
あのときの私のように、「大切な誰かのために何かをしてあげたい」、そんな気持ちを持つ人たちに「みんな誰でも癒す力を持っている」と伝えていきたいのです。
大人、子供問わず、心の病が増えている今、この触れるケアはボディケアにとどまらず、メンタルケアにもとてもお役に立てると思っております。触れ合うことに上手いも下手もありません。必要なのは技術ではなく「大切な人を思う気持ち」であり、「愛」です。「一家に一人セラピスト」から「家族みんながセラピスト」が叶い、ハッピーな家族が増えますように。